2024/08/09 - 2024/08/14
259位(同エリア1713件中)
ももちょびさん
- ももちょびさんTOP
- 旅行記99冊
- クチコミ67件
- Q&A回答0件
- 324,659アクセス
- フォロワー61人
この旅行記のスケジュール
2024/08/12
-
薬師峠(太郎平)キャンプ場
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
「北アルプスの一番深いところに行ってみたい」
山歴20年の旦那氏も今まで行ったことがない北アルプス最深部、五色ヶ原~薬師岳~雲ノ平エリア。通称「ダイヤモンドルート」
どの登山口からも遠く、エスケープルートが無いため、まとまった休みがないと行くことができない。
近年は温暖化で台風も多いし、お盆休みに安定した天気が続く事自体少なくなってきた。
北アルプスの夏は本当に短い。
概ね7月中旬からお盆までだろう。
実は去年行こうと計画していたが、台風が来てしまったため扇沢まで行って断念したのだった。
その後1年間体作りをして、ようやく今年の夏。
高気圧が優勢で台風は来ていない・・・行ける!
剱岳に登って以来2年ぶりのアルペンルート。スタートから一気に標高を稼ぎます。
お盆のアルペンルートは扇沢の駐車場が早々に満車になる&朝イチ乗車でも室堂に着くのが8時なのがネックなんだよね。
そうだ!前日入りして一の越山荘で前泊して、日が昇る前に稜線に出てしまえば体力を温存できるし、一般観光客の混雑も避けれて良くない!?
というわけで、以下のような計画で予定を組みました。
【1日目 8/9】
扇沢駅→室堂→一の越山荘
【2日目 8/10】
一の越山荘→龍王岳→五色ヶ原キャンプ場
【3日目 8/11】
五色ヶ原キャンプ場→越中沢岳→スゴ乗越キャンプ場
【4日目 8/12山の日】
スゴ乗越キャンプ場→薬師岳→薬師峠キャンプ場
【5日目 8/13】
薬師峠キャンプ場→薬師沢→雲ノ平キャンプ場
【6日目 8/14】
雲ノ平キャンプ場→祖父岳→鷲羽岳→三俣蓮華岳→双六岳→双六キャンプ場
【7日目 8/15】
双六キャンプ場→新穂高ロープウェイ
暑かったものの5日目まではお天気に恵まれ、森林限界を越えた雄大な稜線歩きを堪能できました。
一面ふわふわのチングルマで覆われた五色ヶ原。
遮るもののない大パノラマだった薬師岳山頂からの眺め。
日本最後の秘境と言われる360度名峰に囲まれた大平原、雲ノ平。
何と言っても北アルプス最深部。
スゴ乗越・薬師沢・雲ノ平あたりは電波なんて届きません。
台風が近づいている事を知ったのは6日目で、ピークハントの予定を変更して急遽1,000mを下る下山となりました。
鏡平から上の主稜線は北アルプスの魅惑が散りばめられており、絶景が堪能できるのでまた天気がいい日に歩きに行きたいです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2024年8月9日(金)
お盆休みスタート!
長野県中部に住んでいる我ら、在来線で信濃大町へ。
公共交通機関を使っての登山は、実は初めて。信濃大町駅 駅
-
10:25
信濃大町駅から扇沢駅まではバスで40分、1,650円。 -
本格的なお盆休みは明日からなので、バスは全然混んでない。
-
特に混むこともなく定刻通り扇沢到着。11:30発の電気バスに乗車予定。
扇沢から室堂までアルペンルート片道切符で一人6,850円也。扇沢 自然・景勝地
-
アルペンルートも混雑回避。電気バスも座れた。
明日からはすんごいんだろうな・・。 -
約15分で黒部ダム着。
まさかのめっちゃ暑くて30℃位ありそう。
黒部ダムでこれってどうなんだ。黒部ダム 名所・史跡
-
観光放水もちょっとだけ見て~
-
みんな大好きケーブルカー!
ザックがデカいんでみんなの邪魔にならないようにすみっコに立っとコ。立山黒部アルペンルート立山ケーブルカー 乗り物
-
ロープウェイの終点付近からガスで真っ白に。
立山ロープウェイ 乗り物
-
いつ来ても興奮する『大破砕帯』と『立山直下』を通過。
立山トンネルトロリーバス 乗り物
-
2024年11月30日でラストランとなるトロリーバス。目に焼き付けておこう。
-
12:55
室堂駅に到着。室堂ターミナル 自然・景勝地
-
2日前に五色ヶ原でも熊がいたっていうのをTwitter・・・いやXで見たんだよね。
絶対に会いたくない。 -
まずは腹ごしらえ。ホテル立山は予算オーバーなので室堂駅の味覚コーナーで牛丼(1,000円)。
他にもおでんや牛すじ丼などあり。 -
ヤッホー久しぶり室堂!
やっぱり夏は午後になるとガスっちゃうなー。 -
玉殿の湧水でキンッキンに冷えたお水を汲ませていただいて
立山玉殿湧水 自然・景勝地
-
一の越山荘に向けてレッツゴー!
-
燃料パンパン、10キロを超えるザックは肩にくるぜ・・・
絶景を見ながらゆっくり上がってゆく。 -
おお、チングルマ咲いてる。夏だね。
-
ゆっくり歩いて、14:50 一の越山荘到着。
一ノ越山荘 宿・ホテル
-
素泊まりで1名6,000円。相部屋だと思ってたけどまさかの個室で嬉しい誤算。
6畳で布団が6つあると言う事は6人で泊まることもできるようだ。 -
数年前泊まった連休の燕山荘は6畳に17人だったもんなぁ。まさに天国。
-
出発前に一の越山荘の情報があまり収集出来なかったんだけど、客室はすべて個室になっている様子。
館内はとっても清潔。水は雪渓由来だからキンキンに冷えてて美味しいし、トイレは水洗。 -
部屋の窓から室堂とみくりが池見えてる。
-
今回の行動食一覧。まあまあかさばるラインナップ。
一つ持ってお茶しに行こうか。 -
広々な食堂は自由に使えるお湯がポッドに用意されていたり、隅っこであれば火器を使った自炊もできる。
テレビと携帯の充電コーナーもあってくつろげた。 -
17:00
青空が出てきたので外へ。昼間の喧騒が嘘のような静けさ。 -
背後に聳えるのは龍王岳2,872m。かっけぇ・・
初日はこれで終了。
早起きして疲れたので18:00頃就寝。
おやすみなさいzzz -
2024年8月10日(土)
おはようございます。世間は今日から連休スタート。
部屋からは雲海が見えた。 -
6:15 行動開始。
-
早速高山植物に出会えた。イワツメクサとイワギキョウ。かわいいね。
-
絶景すぎてついつい足が止まってしまう。
-
まずはこの山を越えていくよ!
-
歩きやすい岩の道。Vibramソールががっちりグリップ。
-
振り返ると堂々の立山(3,015m)。
かっこいい! -
約40分で頂上の浄土山山頂、富山大学立山研究所施設を通過。
五色ヶ原の標識みっけ!浄土山 自然・景勝地
-
1個目のピーク超えたけど先はまだまだですわよ・・・
-
イチオシ
ベンチっぽいのがあるので小休憩。
これから歩く五色ヶ原~薬師岳までの縦走路が丸見え。
めちゃくちゃ気持ちが良い!! -
左に見えるのが龍王岳。先を急ぎたいので今回ピークハントはパス。
-
五色ヶ原の台地をズーム。節理が見える。
このあたりは室堂~弥陀ヶ原と繋がるめちゃくちゃデカい立山カルデラの一部で、五色ヶ原のは溶岩の上にあるのがよくわかる。 -
15分ほど休んだら次に目指すのは獅子岳(2,714m )
アップダウンを繰り返す岩場の登山道を進んでゆく。 -
途中でK大学山岳部のみなさんと遭遇。
ガッシャブルムでわかった、と旦那氏。大学山岳部御用達で、我が家にも古い100Lのものがある。 -
振り返って越えてきた龍王岳。威風堂々の佇まい。
-
さぁ、もう一山越えるか・・・
-
こんな厳つい岩山だけど、可憐なお花が咲いているのが夏山の良いところ。
-
さっき越えた鬼岳から次の獅子岳の間は高山植物のお花畑。
木道が整備されてて歩きやすい。
雷鳥も多いらしく、すれ違った登山者さんにも見ませんでしたか?と聞かれる。
今日は天気もいいし会えそうにないかな~ -
9:15
獅子岳(2,714m)山頂。ポテチ摂取。ちょっと容積減った獅子岳 自然・景勝地
-
奥の方に挟まってる黒部湖。こうやって見ると、黒部湖って結構大きいねんな。
-
獅子岳から五色ヶ原はすぐ目の前なのに、本当にヤバかったのはここから。
その名は『ザラ峠』
サラサラの砂が大量に乗ったガレ場なので、Vibramが全然効かない。
気を抜くと滑り台のように滑って行ってしまうほどの急坂なのでゆっくり、一歩ずつ慎重に足を置いていく。
後のスゴ乗越のテント場で一緒になった方も「一番ヤバかったのはザラ峠」と言っていたほど。 -
わーわー言いながらもなんとか無事ザラ峠終了。
今でもこんなにヤバいのに昔は越中(富山県)と信濃(長野)を行き来する古道だったらしい。戦国武将も越えたんだとか。まじリスペクト。 -
ザラ峠の後もう一山登ったら遂に木道が現れた!
ああ、ようやく着いたんだなって景色。五色ヶ原 自然・景勝地
-
その木道で激ヤバ物体を発見。
すごい量だ・・・絶対に会いたくない。 -
12:30
五色ヶ原キャンプ場到着。まだガラガラ。
これから混むんだろうなー。
水場には沢水がザーザー出ており、トイレもまぁまぁの清潔度。五色ヶ原キャンプ場 キャンプ場
-
荷物を置いて木道を10分上って、五色ヶ原山荘まで来てみた。
テントの受付をしてコーラで乾杯。五色ヶ原山荘 宿・ホテル
-
ここらへんのチングルマ達はもう秋の装いだね。
-
昼食はとんこつラーメン。
標高2,000m以上のところにいるのに陽が出てる間は暑くて暑くてテントに入れないという状況。
でもって近くにテント張った中国人3人組がとめどなく喋るスーパーうるさい連中で、夜10時まで外で宴会してた。
耳栓して寝れたけど、無理と思った時点で別の場所に引っ越せばよかった・・・と後悔。
連休のテント場は修羅なのだった。 -
2024年8月11日(日)
おはようございます。
今日は2:30起床、4:00出発。
最終的にテント場は張るスペースもないほどの混雑となっていた。恐るべし3連休。
なお中国人は3時から大声で喋っていた模様。いい加減にしなさい! -
薬師岳方面へは歩きやすい木道が続く。
-
5:15 ガスの中、 鳶山
-
両側が切れたハイマツ帯はところどころ崩れてるので滑落注意。
-
本当に深いところにいると実感。
-
ガスってる間にどんどん進むよ~
-
7:00になると、完全にガスは晴れて薬師岳が丸出しに。
この辺の登山道は土から石が多くなるなど地質がコロコロ変わるのが面白い。 -
7:15 越中沢岳
-
またまだ先は長いよ!
-
三角点タッチしておこう
-
これまで歩いてきた縦走路を振り返るのも楽しい。
ずいぶん歩いたなぁ。 -
みんな大好き剣岳もお見えでございますよ~
-
近くて遠いはスゴの小屋、アップダウンが続くよ!
(この時はまだこの言葉の大変さを知らない) -
越中沢岳の下りは両手両足を使う激下り。花崗岩だから滑りにくいけど、後ろ向いて降りるシーンも多く時間がかかる。
-
9:30 スゴの頭
この時点で暑くてヘトヘト。
難所続きで適当に足を置いてしまい、右足首をくじく失態(@@) -
10:30 スゴ乗越
休憩してたら聞き覚えのある中国語が。
・・・我らに戦慄が走る。
もしスゴのテント場でも一緒だったら!?
まずは彼らに先に行ってもらい、同じテン場だったら我が家は対角上の離れたところに張ろうと決意。 -
スゴの小屋までの最後の登り!
これが暑くて暑くてほんっとしんどかった。(この方々は途中で仲良くなった登山者さん) -
11:10 スゴ乗越小屋着
例の中国人3人組はこの先の薬師峠キャンプ場まで行くと知り、一安心。
早速テント張ってランチランチ♪
と、ここでゼッケンをつけたトレラン選手がピットイン。どうやらTJARの1番と2番の選手らしい。
TJARとは富山湾からスタート、剱岳から登って北アルプス・中央アルプス・南アルプスを縦断して駿河湾まで至る約415キロを自分の足だけで8日以内に走破するというものすごいレース。
ちなみにこの方々、今日の0時=うちらが五色ヶ原でぐーすか寝てる頃に出発し11時間にスゴ乗越に着いている。あまりにもすごい人たちなのだ。
そういえば登山中もなんかトレラン勢が多いなーと思ってたんだけど、TJARの観戦も兼ねて来られてたよう。 -
テントは1張2名3,000円。
スゴ乗越小屋の受付はまさかのスタッフさんがネパールとかインド方面の外国の方だった。
にこにこ親切。印象に残りすぎる山小屋だわ。 -
内部も異国の雰囲気を醸し出しているスゴ乗越小屋。
-
暖かい食事がいただけるのはありがたい。
-
売店メニューはなかなか充実のラインナップ。
-
ドリンク類冷えてます!
-
ランチはどうしても食べたかったネパールカレー(1,400円)+コーラとキリンレモン500mL(各700円)
噂通りスパイシーで本格的なお味。秒で完食。美味しかったな~ -
薬師の鐘
安全のため、15:00に鳴らすんだそう。 -
明日の出発地も確認。ここから薬師に向かうよ。
-
欲しかった手ぬぐいも購入。鳥獣戯画っぽくて面白い。
-
スゴのテン場はMAX30張ほどと小さめ。張るとこなくて登山道に建ててる人もいてぎゅうぎゅうww
-
午後からはずっと小雨で蒸し暑い中テントで過ごす。
夕方、ようやく雨が上がって唯一見えた赤牛岳が美しかった。
明日は薬師岳!おやすみなさい。 -
2024年8月12日(月)山の日
おはようございます。
今日は早起きして1:00起床。雨もすっかり止んで空が澄み渡ってる。 -
スマホでも天の川が撮れるほど。
2:30出発。急な樹林帯を1時間ほど登ってゆく。 -
4:15 間山(2,585m)
-
明るくなってきた!
-
良かった、なんとか夜明け前に稜線に出れた。
北薬師岳までの登山道、気持ちよさそうでよだれ出る! -
おはよう槍ヶ岳\(^o^)/
-
イチオシ
夜明け前のダイヤモンドルート。
立山~越中沢岳~スゴの頭~間山までが一望。 -
反対の日本海側は雲海が広がってて、これまた絶景。
-
5:08 日の出
-
イチオシ
赤牛、水晶、鷲羽などイケメン達にスポットライトが当たりはじめた。
この時間が一番良い。 -
クゥクゥと鳴声がするのでよく見ると・・・今度はアイドル!
-
朝日に照らされるお母さん雷鳥、雛を1羽だけ連れている。
-
兄弟は見当たらなかったけど、一人っ子なのかな?
なにはともあれ無事育ってほしい。出会いに感謝! -
完全に日が上がった。今日も暑くなりそうだ。
-
北薬師と槍、イケメンすぎてずっと見ていられる景色なんだわ・・・
-
薬師岳へと続く稜線。ワクワクすっぞ!
-
次第に剱岳のようなスリリングな細尾根の岩稜帯に変化。滑落注意!
-
岩場歩きはお得意の旦那氏。実に楽しそう。
-
ふぉぉ!!柱状石だらけ!
こういった石に萌えるのは私だけなんだろうか? -
6:30 あっという間に北薬師岳山頂。
-
めちゃめちゃ良いお天気。
反対方面から登ってきた方が居たので情報交換。
昨日の薬師峠キャンプ場は14:00着でもスペース無かったらしい。斜面しか張れなかったから殆ど寝てないとおっしゃっていた。
スゴ乗越も薬師峠も予約不要だから混むよね~。恐るべしお盆休み・・・ -
これまで歩いてきた稜線を眺める。何度見ても良い景色だなぁ。
-
6:40
おやつも補給したのでそろそろ出発しようか。 -
次に目指すのは薬師岳。大体1時間ぐらいかな。
-
薬師岳へは長野県側と日本海側を交互に跨ぐような岩稜帯が続く。
長野県側は晴天で無風なので汗だくになるが、日本海側に出るとクーラーのような冷風が吹きつけてくるので一気にクールダウン。 -
7:50 薬師岳(2,926m)登頂!
まずは薬師如来様にご挨拶。薬師岳 自然・景勝地
-
いつも遠くから見てて、ずっと来てみたかった山なので感無量。
-
山頂からはすんごい小さいけど富士山(左中央)も見えたので、今日は最高の登山日和だったようです。
-
ポテチ補給させていただきます。
-
7:20
下山開始。気持ち良さそうな道(^o^) -
天然記念物の壮大なカール群を見ながら・・・
-
さよなら薬師岳。かっこいい山だったよ。また来るからね。
-
山頂からキャンプ場までは600mほど下る予定。膝が心配なのでポールを用意。
-
途中の薬師岳山荘まではザレたつづら折りの道を辿る。
-
急激に下る標高。この景色も見納めかぁ。
-
8:50 薬師岳山荘
-
薬師岳がプリントされた山荘オリジナルのかっこいい手ぬぐいをGET。
薬師岳山荘 宿・ホテル
-
東斜面のカールは4つあったらしい。後で写真見直そっと。
-
50分ほど下ったところで昨日挫いた足首の痛みが再発。
旦那氏に重い荷物を持ってもらって、ゆっくり下ることに。 -
標高を下げると登山道は樹林帯へ。ザーザーと沢の音が聞こえ始めるととも沢筋に変化。大きくて滑りやすい岩が足首を襲う!
2時間ほど下ると・・キャンプ場見えたぁぁぁ!! -
10:15
薬師峠キャンプ場着。なんとか足首も無事持ちこたえてくれてホッ。
11:00
テント設営できたのでランチしに太郎平小屋へ。 -
食堂がちょうど開いたばっかりでタイミング良すぎる。
-
ラーメン、ラーメン、ラーメンo(≧▽≦)o
太郎ラーメン並と大お願いしまっす! -
キターーー(゚∀゚)ーーー!!!
美味しすぎて秒で食べてしまった我ら。汁も全飲み。最高です! -
幕営料は1張2名で3,000円。ついでに太郎平小屋を偵察。
-
薬師岳・雲ノ平・黒部五郎へと分岐する要衝に建つ太郎平小屋、各方面への所要時間を掲示、宿泊・食事形態も豊富。
-
おお、すごい量のザック。
ドリンクも色々あってさすが北アルプスのオアシス。 -
有名なあれ。
-
小屋前は広くて開放的。雲が湧いてきた。
-
どれどれ明日の天気は?
降水確率60%か。早出早着すればなんとか持つかな。 -
お腹もいっぱいになったので、テントに戻りましょうかね。
木道からは高山植物のお花畑が眺められる。 -
午後になってだいぶ埋まってきたけど、昨日ほどの混雑ほどではない様子。
それにしても・・・暑い! -
水場は冷たい沢水がざんざか流れている。
外は灼熱地獄なので、水浴びをしたり、服を洗ったり半裸な人多数。 -
炎天下、夕方まで暑くてテントに入れず。
夜ご飯はとんこつラーメン。朝も昼もラーメンw -
残ったラーメンスープにアルファ米をぶちこんで特製おじやの完成。
これがまたおいしいのなんのって。
結局夜中まで暑くて、寝袋に入らず寝られた。
真夏のテント泊は装備の見直しせんといかんな・・・と旦那氏。
ほんまそれ。 -
2024年8月13日(火)
おはようございます。
今日も2:00起床、4:00行動開始。
雲ノ平へ向けてレッツゴー。 -
まずは薬師沢小屋を目指して下ります。
-
途中までは、快適な木道歩き。
-
笹原が増えてきた。熊よけのピストルを用意。
俺のマグナムが火を吹く! -
お花畑や川の上にかかっている橋を渡ってゆく。
ここは楽園か・・・ -
目の前の台形が雲ノ平。あれが噂の急登か・・・
-
河童が住んでいると言われるカベッケヶ原を通って・・
-
両端が鋭く切れた急な尾根を下ると沢の音が聞こえてきた。
-
6:30 薬師沢小屋
冷たくて新鮮なお水が汲み放題でありがたい。薬師沢小屋 宿・ホテル
-
今日の天気予報は降水確率40%の晴れ。
明日14日も良さそうだと知って一安心。 -
河原に降りてみた。
川の水めっちゃ青い!
小屋の左側から流れてくる水が黒部源流からの水でより青い。折角なのでタオルを浸して首に当ててみる。気持ちええ~ -
渓流釣りの方の拠点にもなっている薬師沢小屋。
-
7:15 薬師沢小屋を出発
-
黒部源流と薬師沢の出合いにかかる吊り橋は高度感あってスリリング。
-
左に行けば高天原温泉への最短ルート大東新道。
雲の平、木道末端までは地獄の2時間直登! -
9:00
ふー、登りきった。見上げるほどの急登を両手両足を使ってよじ登った感じ。気温が上る前の樹林帯だったから思ってたより涼しかったのが幸い。
まぁ汗だくなんだが。 -
台形の上辺に乗ったらあとは木道。
9:20 アラスカ庭園 -
360度名だたる北アルプスの名峰に囲まれている我ら。初めて見る景色で感動。
-
地獄の急登とのアメとムチ感がすごい雲ノ平。
-
10:10 奥日本庭園
これを見ると、ああさっきはアラスカっぽかったよねってなる。 -
奥に見えてるのが祖父岳。
雲ノ平はかつてあった火山活動による溶岩で覆われている。
このあたりは溶岩表層が風化してできた土で覆われていて、その土が水を通しにくくするため高山植物が繁茂でき、池塘や湿原をつくっているとのこと。雲ノ平 グルメ・レストラン
-
何万年もかけてこの景色ができていると思うと我々はちっぽけな存在に思える。
-
君たちはいつ頃からそこにいるのかな?
-
ようやく・・・!
-
10:30 雲ノ平山荘着!
雲ノ平山荘 宿・ホテル
-
遂に・・・来れたぁ~
いつか泊まりたい山小屋で常にランキングに入る雲ノ平山荘。
ココでランチするのも目的の一つ。 -
まずはテント受付。
連休時の雲ノ平は山荘もテント場も人気で予約必須。我らも4月の予約開始と同時に申し込みをしていたのだった。
1張2名で4,000円。 -
なんと雲ノ平山荘、今年からクレジットカードなど各種キャッシュレスに対応していた。
幕営料は現金だけど、グッズや飲食は現金不要。おしゃれな雲ノ平山荘手ぬぐいをタッチ決済で購入。電波ないのに使えるなんて。 -
街のイケてるカフェみたいな食堂ででランチしましょう。
-
電波も通じない、最後の秘境とは思えないほどおしゃれで清潔な空間。
これほどとは・・・ -
今日は弟子入りする日だそうです。
-
スタッフさんにオススメメニューを聞くとこの2つだったので、それでお願いします!
-
曇ってるけど涼しいのでテラスに座っちゃおう。
-
山荘以外の人工物が何も無い大自然が広がる。
-
先ほど購入した素敵なデザインの手ぬぐい。
最近山の手ぬぐい集めに勤しんでいる。 -
チキンムアンバライス 1,600円
チキンとトマトと米大好き人間としては、この上ない組み合わせ。
クリーミーで濃厚で酸味が効いてて甘くて美味しすぎる。
ボリューミーでお腹いっぱいになった。 -
雲ノ平バーガー 2,500円
山荘に着くなり漂ってきたステーキの匂いにつられて注文。
ビーフ100%の絶品バーガーを秘境でいただけるなんて。
美味しすぎて無言で貪る旦那氏。バルセロナで食べたFive Guysに匹敵。 -
デザートもいただきます。
アプリコットパウンドケーキ 700円
卵とバターがつかれた体に染み渡り悶絶・・・ -
アプリコットソースが乗ったチョコケーキ 700円
さらに焼きそば(1,000円)まで注文して満腹になっていた旦那氏。
コーラも頼もうとしていたが、ヘリで荷揚げした瞬間に売り切れたらしく在庫なし。 -
東京のおしゃれカフェとかわらんクオリティーだった雲ノ平食堂に1時間滞在。もう思い残すことはない。
-
キャンプ場までは木道を20分程下る。
-
雲行きが怪しくなってきた。
途中ですれ違ったハイカーさんにも「ギリギリ間に合ったね」と言われる。
・・・降るのか。降るのか!? -
11:50 雲ノ平キャンプ場
(この時点の我ら、台風7号が発生したことをまだ知らない。) -
黒部五郎岳が望めるプライベート感がある場所に幕営。
祖父岳からの湧き水を引いている水場は吹き出すほどの水量。
キンッキンに冷えててなんの雑味もない、めちゃくちゃ美味しい天然水だった。
今まで飲んだ水の中で一番美味しかったかも。
ありったけの水筒に汲んでテントに入った瞬間、雨。
雨は夜通し降り続いた。 -
2024年8月14日(水)
おはようございます。現在2:00、外は大雨です。
2日前に見た天気予報ではくもりor晴れって言ったたしなぁ・・・(この時点でも台風7号が発生したことをまだ知らない我ら)
晴れたら祖父ー鷲羽ー三俣蓮華ー双六と天空の滑走路行く予定なんだけど。 -
3:00になっても雨は止むどころか強まるばかり。
ここに居てもしょうがないので土砂降りの中カッパ着てテント撤収して祖父岳方面へ進む。
ヘッデンの光に反応して顔面に飛び込んでくる虫、滝のような雨、ぐっしょりの靴下に心折られつつ歩きながら天気の回復を願うが、全く雨がやまない。 -
風も強くなりますます天気が悪くなっているように感じる。
これは晴れることはないだろうと判断した我ら、ピークハントは諦めて黒部源流を通る巻道を選択。これで2時間ショートカット。
日本庭園は川になっていたのが印象深いw -
2,600mの標高がある雲ノ平から黒部源流までは一気に下る。
滑りやすい火山岩が連なる急坂なので慎重に。
5:10
黒部源流 ロープを頼りに渡渉成功! -
5:30 黒部源流標
なにげに来てみたかった所なので来れてよかった。 -
6:00 三俣山荘キャンプ場
黒部源流から三俣山荘までの登り、快感を覚えるほど歩きやすかった。
目的地はここではなく双六キャンプ場なのでパス。 -
雨やんできた。
とりあえず三俣山荘で靴下絞らせてもらおう。
鷲羽岳も目の前で絶景やん。三俣山荘 宿・ホテル
-
異彩を放つ硫黄尾根に驚愕。
山荘ではトイレ(200円)をお借りし、ストーブまであたらせていただいた。ストーブで他の宿泊者さんと話している時、8/13に台風が発生したことを知る。
まずいぞ・・・ -
本来なら今日は双六キャンプ場でテン泊の予定。
湿った服はテントじゃ乾かないし、わさび平小屋まで降りて小屋泊するか?お風呂入れるし。だったらいっそ今日新穂高まで下山して帰宅出来る? -
7:30 三俣峠
とりあえず双六小屋まで行ってしまおう。
そもそも新穂高から松本までのバス間に合うんか??? -
三俣蓮華~双六も巻道ルートを選択。晴れてたら絶景なんだろうなぁ。
ブヨが多くてバグネット装着の上進む。 -
9:00 双六分岐
電波が入ったのでタクシー会社に迎えに来てもらえるか電話。「お盆は予約でいっぱい」と絶望的な回答・・・
残るは新穂高→平湯BT→松本のバスのみ。16:55までに新穂高に着けば17:55発の松本行きバスに間に合うことが判明。 -
双六小屋から新穂高までの標準コースタイムが5時間だから、普通に歩けたら間に合う。
しかし我ら夫婦は既に6時間歩いていて疲労MAX。 -
9:30 双六小屋
最終判断。双六キャンプ場はキャンセルして今日中に新穂高に下りることに決めた。双六小屋 宿・ホテル
-
5時間ほどかかる下りに備えてカロリーメイトを購入。
-
水が豊富な双六小屋。入口の脇にある水場で汲ませていただきます。
トイレも全く臭くなくて清潔だった。 -
晴れてたら・・・ここでお昼食べたかったな。
-
曇ってるけど高所感十分。山岳!って雰囲気がムンムンする。
あー泊まりたい! -
9:45 双六キャンプ場
平らなところが多くて張りやすそう。連休に混むのも納得。 -
雨が降ってないうちに下れるだけ下ってしまおう。
槍ヶ岳山頂は雲に隠れてしまっているけど、西鎌尾根が壮大! -
高山植物がいっぱいで歩きやすい登山道。すごく良い雰囲気。
-
(晴れていたら)槍・穂高のパノラマビュー。
-
所々崩れてるところもあるが高度感あって楽しい。
-
10:30 雪田花見平のお花畑
-
10:45 弓折分岐
-
笠ヶ岳にも通じてるんだ。知らなかった。
-
11:15 鏡平山荘
意外と早く到着できたから、ゆっくり休憩しようかな。鏡平山荘 宿・ホテル
-
すごい綺麗な山小屋。お昼前で混雑。
-
コーヒーは豆から焙煎!かき氷まであるんか。
-
ランチは名物かき揚げうどん。
旦那氏はアレルギーが出る緑の野菜なしで。
干からびた体に染み渡る出汁も全飲みで完食。今年食べたおうどんで一番美味しかった。
ごちそうさまでした。
11:45 下山開始。 -
12:15 シシウドヶ原で小休憩
-
12:45 下山開始後1時間経過。小池新道はめちゃくちゃ整備されていて歩きやすい。
-
13:50 小池新道登山口
9:30に双六小屋だったので休憩込みで4時間ちょいで下りて来れた。 -
14:05 わさび平小屋
いざとなれば泊まろうか、と話していたがバスには余裕で間に合いそう。わさび平小屋 宿・ホテル
-
冷やしバナナ、みかん、すいか。
-
トマトやきゅうりまである。かぶりついてる人多数。
-
14:30 笠新道入口
過酷で有名な笠新道はここから始まるのか。登りCT6時間半だって(@@)
入口に水場あり。 -
15:00 お助け穴
林道を歩いてるとひんやりするなぁと思って見てみると、冷凍庫のような冷風が。
お助けお助け~ -
林道を歩くこと50分、ゲート通過。
-
15:20 新穂高ロープウェイ到着!!!
体が臭すぎるのでありったけの汗ふきシートで体を拭き上げバスに乗り込む。5泊6日、総歩行距離54km、登り3,786m、下り5,116mのロングトレイルでした。
幸いにも雨に降られたのは1日だけで、北アルプスの最深部の夏山を堪能。
本当に幸せで楽しかった夏休みになりました!
しばらく間を開けてから、槍ヶ岳~天空の滑走路あたりも周ってみたいな。
超長い旅行記になりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。新穂高ロープウェイ 乗り物
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- 琉球熱さん 2024/09/10 00:15:43
- すごすぎです
- ももちょびさん、こんにちは
私は日帰り登山中心なので、お恥ずかしい限りですが・・・
「五色ヶ原」にピピッと反応してしまいました
私にとって忘れられない場所です
今回のルートは、私の想像をはるかに超越してます
五色ヶ原から薬師、そして下山というルートを結局実現できなかった身には、薬師から薬師沢・黒部源流へというのは全く想定外で(笑)
いや~すごい
それにしても、コンディションも良く、重厚で贅沢なロングトレイルでしたね
立山、私も大好きなエリアです
今月、大日方面へ行く予定ですが、天気が良いことを祈るばかり
---------琉球熱--------
- ももちょびさん からの返信 2024/09/11 12:37:48
- RE: すごすぎです
- 琉球熱さん
お久しぶりです!ご覧いただきありがとうございました。
ようやくロングトレイルによるダメージからも回復しつつあり、また山に行きたい病になっておりますw
琉球熱さんは去年五色ヶ原に行かれたんですよね。
お花咲きまくりの絶景・・・あーーー行きたいな~!!と思いながら旅行記を読ませていただきました。
雷鳥にも会いまくりじゃないですか!
やっぱり夏の立山エリア、良いですよね。
毎年行きたくなる、私も一番好きなエリアです。
ただ、五色ヶ原って浄土山から見たら「すぐ行けそう」って思うのに、ほんっとに険しいですよね・・・
五色ヶ原→室堂はかなりの難所だと認識しているのでピストンされたのすごいです。
夫は「反対には絶対に行きたくない」と言うておりました^^;
> 今月、大日方面へ行く予定ですが、天気が良いことを祈るばかり
わぁ大日岳!いいなぁ~。
涸沢が日本一とも言われますが、立山の紅葉はスケールが違うので私は日本一だと思ってます。
大日三山の縦走とか、天気良ければ最高なのでは・・・
晴れるように祈っておきます!
お気をつけて楽しんできてくださいね~(^o^)
ももちょび
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
もっと見る
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
立山黒部(富山) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
224